2013 January
Lens |
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25年前にパリに来た時、ルーブル美術館の別館を日本人の女性が設計すると言う時代が来 るとは、おおげさでなく隔世の感がある。今や外国で仕事をする事に気負いもない新しい世代。紋切り型の「積極的に外国人に入り込んで行かなくては!」とい うアグレッシヴな日本人は相当上の方にしか居ない。黙ってニコニコしていても「日本人は静かにしてるけれどものすごい事を考えている」と周りがわかって来 たよう。ルーブル美術館というフランスを代表するシンボリックな美術館の設計が日本人の女性という事も時代を象徴しているような気がする。 |
Lens |
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世界的な名作が至近距離で見られる、真っ白で見渡せるような不思議な印象のグランド・ギャラリー。車椅子の方がたが自由自在に作品の間を行ったり来たりしているのが印象的。 |
Lens |
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Lens |
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Lille |
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フランス最北の街、LILLEは世界中の有名建築家の作品が街中にひしめき合っている。ジャン・ ヌーベル、レム・コールハース、クリスチャン・ド・ポルツァンパルクなどなど・・・。企業誘致にも成功して、パブリック・アートの世界でも有名な都市に。 寒くて暗いというイメージの払拭には大成功と言えそう。 |
Lille |
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昨年の秋、パレ・ド・トウキョウで講演会に伺った「霧の彫刻家」中谷芙二子氏の作品がLILLE市 の買い上げになり、常設になったことを聞き見に行く。駅の周りを霧で覆うという作品もすごいけれど、それを買い上げるLILLE市もすごい。入り口がどこ かわからない・・・でもアートなんだから!?駅の構内からも霧にけむった街が見える |
Amiens |
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パリに帰る途中、オーギュスト・ペレー設計による駅を見ようと AMIANの街に寄る。駅と駅を含む広場まで当時にしては壮大なスケールの駅前計画。LILLEで立て続けに最近の建物を見てきた私は、構内の何とも言え ない時代を感じるデザインにほっとする。ペレーお得意の「小叩きのコンクリート」のざらざらした感触と照明のかもし出す雰囲気はどの作品にも共通している ように思う。AMIENSはPicardie地方の最大の都市というだけあって当時からこのくらいの駅舎が必要だったのだろう。 |
Amiens |
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Notre-Dame d'Amiensは完全なものとしてはフランスで最も高い教会、室内空間もフランスでは最大のもの。1981年に世界遺産に登録された。ゴシックの教会は あまり好きではないけれど、夕暮れから夜にかけての光が、ゴシック独特の複雑な彫刻に陰影をつけてあまりにも美しい・・・。 |
Paris |
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パリは写真の芸術としての位置つけがとても高く、写真の展覧会は本当にレベルが高く奥が深い。ポンピドーセンターの写真の展覧会という事で楽しみに見る。「VOICI PARIS - Modernites Photographiques 1920−1950」。さまざまな切り口で、写真家、その技法とカテゴライズも独特。壁の色と額の色、そのインスタレーションも本当に多岐にわたり大変なヴォリュームの展覧会。 |
Paris |
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ポンピドーセンターに来ると展覧会以外でもさまざまな新しい情報を知ることが出来るのも嬉しい。コ ルビジェの作品、ロンシャンの教会のすぐ目の前に、レンゾ・ピアノ設計の国際会議場が出来る。一昨年ロンシャンに行った時に既に現場は始まっていたけれ ど、工事が進みその様子を見る。ロンシャンは壮大な自然の中に孤高にそびえていると言うその環境とのマッチングも素晴らしいと思っていたので、その環境が 壊れてしまう事を残念に思う。 |
Paris |
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Jeu de paume 美術館に 「MUNTADAS Entre/Between」展を見に行く。スペイン出身でNY在住のアーティスト、ムンタダス。ヴェネチア・ビエンナーレのスペイ ン館で見たのはいつだっただろう?世界中の識者を巻き込んで、最先端の、時にスキャンダラスな手法で政治や権力、既成概念へのシニカルな風刺を作品に。作 品と言うよりは街ぐるみの「プロジェクト」。アートは美しいだけでなく、生きていく上で重要な示唆を含んでいることを教えてくれる。東京のICCでも展覧 会があったらしい。 |
Paris |
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expo
index |
同じくJeu de Paume美術館にてメキシコの大御所写真家、Manuel ALVAZZ BRAVOの展覧会を見る。2002年に100歳で亡くなるまで現役写真家だったそう。1910年から1920年のメキシコ革命のじきに少年期を送り、戦 間期から第2次世界大戦後を経てメキシコでもっとも優れた写真家の一人と言われた。その軌跡は歴史の証人のようで、数年前に訪れた平和なメキシコの光を思 い出す。 |